総則平成23年(2011年)2

無権代理に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

.本人が無権代理人に対して無権代理行為を追認した場合でも,相手方は,その事実を知らなければ取消権を行使することができる。
.無権代理行為の相手方は,本人に対して相当の期間を定めて,その期間内に追認するか否かを催告することができ,本人がその期間内に確答をしないときは,追認したものとみなされる。
.無権代理行為の相手方は,表見代理の主張をしないで,無権代理人に対し履行又は損害賠償の請求をすることができるが,これに対し無権代理人は,表見代理の成立を主張してその責任を免れることができる。
.無権代理人が本人を代理して第三者の貸金債務につき本人名義で連帯保証契約を締結した後,本人が追認も追認拒絶もしないまま死亡し,無権代理人が他の者と共に本人を相続した場合,他の共同相続人全員の追認がなくても,無権代理人が本人から相続により承継した部分について,無権代理行為は有効となる。
.無権代理人が本人所有の土地に抵当権を設定したため,本人が抵当権設定登記の抹消登記請求訴訟を提起した後死亡し,無権代理人が本人を相続したとしても,無権代理行為は,有効とならない。