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多数当事者平成23年(2011年) 第2問

複数当事者訴訟に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。

ア.XがYに対して貸金の返還を求める訴えを提起したところ,審理中にYが死亡したため,Yの共同相続人であるZ1及びZ2が訴訟を受継した場合,Z1が死亡しても,Z2との関係では訴訟手続は中断しない。なお,Y,Z1及びZ2に訴訟代理人はいないものとし,また,Z 2はZ1の相続人ではないものとする。
イ.XがY及びZに対してYとZの婚姻の取消しを求める訴えを提起した場合,当該訴訟において,裁判所は,弁論を分離することができない。
ウ.Xが,Yの代理人Zとの間でYが所有する甲土地を買い受ける契約を締結したと主張して,Yに対する売買契約に基づく甲土地の所有権移転登記手続請求と,Zに対する無権代理人の責任に基づく損害賠償請求とを併合して訴えを提起し,第一審の審理中に,弁論及び裁判を分離しないでするよう申出をした場合,Zだけが請求を認諾してもその効力を生じない。
エ.甲土地の所有者であるXが,Yが甲土地を無断で占有しているとして,Yに対して,所有権に基づき甲土地の明渡しを求める訴えを提起したところ,当該訴訟の第一審係属中に,Zが,甲土地をXから譲り受けたと主張して,Yに対して甲土地の明渡しを求めて当該訴訟に参加した場合,Yが,Zとの関係で,Yが甲土地を占有していることを認めると,Xとの関係でも同じ事実を認めたものとして扱われる。
オ.一つの交通事故の被害者であるXが,Y1とY2とを共同被告として,共同不法行為に基づく損害賠償請求の訴えを提起し,第一審においてY1及びY2のいずれに対する請求も認容する判決がされた場合,Y1が控訴をすれば,当該訴訟は全体として移審し,第一審判決中のY 2に対する請求を認容した部分も確定が遮断される。