次のⅠないしⅢの【見解】は、逮捕・勾留の要件が備わらないA事実での逮捕・勾留に先立って、逮捕・勾留の要件が備わっているB事実で逮捕・勾留する場合の適法性に関するものである。【見解】に関する後記アからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうちどれか。 【見解】 Ⅰ.B事実について逮捕・勾留の要件が備わっていたとしても、捜査機関がB事実による逮捕・ 勾留を専ら又は主としてA事実の捜査に利用する意図である場合には、B事実による逮捕・勾 留は実質的にA事実による逮捕・勾留と評価され、違法となる。 Ⅱ.B事実について逮捕・勾留の要件が備わっているか否かを基準に適法性を判断すべきであり、 B事実について逮捕・勾留の要件が備わっている限り、B事実による逮捕・勾留は適法である。 Ⅲ.B事実によって逮捕・勾留された後の身体拘束期間が主としてA事実の捜査のために利用さ れるに至った場合には、それ以降の身体拘束は、B事実による逮捕・勾留としての実体を喪失 し、A事実による身体拘束となっていると評価され、違法となる。